岡井麻布商店は、1863年(文久3年)に創業された奈良にある奈良晒織元です。
「奈良晒」はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、良質の高級麻織物です。
江戸時代に入って奈良町にとって主要な物産となり、隆盛期であった江戸中期には奈良町の住人の9割ぐらいは何等かの意味で奈良晒に関係していたといわれるほどだったようです。
しかし明治維新後は需要が激減し、その後、麻織物や絹・木織物の続出により晒業者は徐々転業や廃業に追い込まれました。
そして現在では伝統工芸の分野として小規模に生産されているにすぎません。
当社は、現在も自ら本麻の奈良晒の織元であり、奈良晒の良さを知っていただく事、日々の生活に奈良晒を取り入れていただきたいと考えています。
直接製品に触れていただく場として、奈良市内に「麻布 おかい」として直営店を運営しております。